小嶋悠紀氏の45分間模擬授業。

昨日は親に文句をいわれながら、午後3時発の新幹線に乗り、長野へ。

夕方5時から7時まで、

長野の小嶋悠紀先生が模擬授業をなさるということで、

一目散にとんでいきました。

 

普通、セミナーで見られる模擬授業は、せいぜい10分程度。

それを、45分間ぶっとおしでやるのだから、とてつもない。

 

群馬からは私一名。

新潟や埼玉、名古屋から来ている先生もいました。

それだけこの模擬授業には価値があるということでしょう。

気がひきしまります。

 

国語の授業。

漢字スキルから入る。

子どもを飽きさせない工夫が随所にちりばめられていました。

空書きするときの子どもの向きにもたくさん種類がありました。

 

前を向いて書く。

先生の方を向いて書く。

教室の後ろを向いて書く。

隣の人に向かって書く。

教室を半分に分け、半分が書いているときに、もう半分の子がチェックする。

先生の手に向かって書く。

   「そんなに先生の手大きくない!」

   など言いながらユーモアを出すから、飽きない。

隣の人の目玉の中に書く。

   これはなるべく小さい点を提示することで、

   子どもの興味関心を引いているのだと思います。

   「おへそをこちらに向けなさい」の「おへそ」のように。

 

続いて音読。

題名を変化を付けて何回も読ませる。

  「感情」の「か」をドンと出しなさい。

  「じょう」がにごっている。しっかり最後までいいなさい。

細かいところまで指導が入る。

スピードが速い。

子役として音読をしていて、力をためされているような感じがしました。

 

説明分の授業。

問いの一文と答えの一文を決定するという、よくある指導に、

小嶋先生は次を付け加えていました。

   「問いと答えの間の部分を『説明』といいます」

この観点は完全に抜け落ちていました。

 

そして算数の授業。

スピード感。速い。しかし速すぎない。

リズムとテンポを極めるとこうなるのかと思いました。

しっかりと脳裏に刻み込みます。

45分の模擬授業だからこそ見えてくる微細技術。

すべて盗みたいです。

 

今日から、少しずつ自分を変えていきます。

長野まで足を運んでよかったです。