算数の教科書をどう教えるか。

本日、第19回定例会を行いました。

その中で、六年算数「文字と式」の単元の

一時間目の模擬授業がメンバーが行いました。

 

代案を示しながら思ったこと。

教材研究の第一歩は、

 

・・・・・・・・・・

 

その時間のねらいは何なのか、

教科書から読み取ることである。

 

・・・・・・・・・・

 

そのねらいにそぐわない部分、つまり「無駄」な部分は

どんどんカットしていく。

 

ねらいを教師がとらえないまま

教科書をなんとなく教えてしまうと、

子どもは「何やってるんだかわからない」

となりそうだと思いました。

 

今回メンバーが持ってきた教科書のページでは、

「いろいろと変わる数のかわりにXなどの文字を使って、

1つの式にまとめて表すことがあります。」

という文があったので、

ここに向かって授業を組み立てるのだと考えました。

 

ではとっかかりはどこになるのか。

それは挿絵の女の子のセリフ。

「長さによって式がちがうから、1つずつ・・・」

そこから次のように発問をしました。

 

・・・・・・・・・・

 

続きはどうなりますか。・・・の横に書きなさい。

 

・・・・・・・・・・

 

これによって、1つずつ式を書いていくという方針が決まります。

そして、教科書に沿って問題を解いていきます。

 

1つずつノートに並べて書かせた上で、

横の長さを□とおいて立式させます。

「いつも一定で変わらない数」と

「いろいろと変わる数」を聞き、確認します。

 

その後、「今までは□を使って式を立てました。

これからはXという文字を使って式を立てるお勉強です。」

と、まとまる。

 

これなら自分で授業していてもしっくりきました。

メンバーにも納得してもらえました。

 

教科書を教えることのむずかしさ、楽しさを

改めて感じました。