「ノートにできたら持っていらっしゃい。」

本日、木村重夫先生によるセミナーが群馬前橋の地で開催されました。

このセミナーに事務局として参加しました。

 

算数の授業の中で、ノートに書かせる場面が何度も出てきます。

式を書かせる。絵を描かせる。答えを書かせる。

説明を書かせる。大事なところを書き写させる。

こういった作業をさせた後、次のように指示する場合があります。

 

■ ■ ■

 

ノートに書きなさい。

できたら持っていらっしゃい。

 

■ ■ ■

 

今まで私は、教室でこのような指示をすると、

早くできた子がヒマになり、遊び始めてしまうので、

あまりしていませんでした。

したとしても、練習問題を解かせたときだけ。

 

しかし、木村先生は違いました。

ノート作業を指示した後、つまずく子が多いと予想される場合は、

少ししか書いていなくても持ってこさせるのです。

そしてチェックをしていく。

 

懇親会では「一人一秒かからない」と言っていました。

 

当然児童の実態によって、これが必要な学級とそうでない学級はありますが、

これほど細やかにノートをチェックされるのかと感銘を受けました。

 

そして、ノートチェックにより、

さくらんぼ計算が書けなかった子が、だんだんできるようになっていった事実を目の当たりにし、

なんて今まで粗い授業をしていたのかと、

これくらい細やかに子どもを見なければならないんだということを、改めて実感しました。

 

早くできた子が遊び出さないようにするなど、課題はありますが、

できない子をできるようにするための指導法の工夫として、

ノートチェックは有効なのだと思います。